(13)現在受験中の長女、17年前 誕生前の〇〇
2000年2月。
「2000年生まれの子供は金運を運んでくれる」と、テレビで騒がれていたこの年。私の娘も、2000年に誕生した。
出産と育児で、毎日の忙しさは倍になった。それでも、不思議なことに、この子が生まれてから、いろいろな運が向いてきたように感じていた。
出産直前、全身に広がった謎の湿疹
少し時間をさかのぼり、出産直前の話をしたい。
出産の約2か月前から、私の体に異変が起こり始めた。
最初は、太ももにできた直径30cmほどの大きな湿疹だった。もともとアトピー性皮膚炎ではあったが、それまでとは明らかに違う症状だった。(個人的には、入院中に使用した点滴薬の副作用ではないかと思っている。)
湿疹は次第に足、手、背中、お腹へと広がっていった。
まるで火傷をしたかのように真っ赤になり、かゆくて仕方がない。特に、今にもはち切れそうなお腹は、まさに火傷のようだった。健診でお腹に触れられただけでも痛くて、涙が出るほどだった。
しかし、妊娠中は痛みやかゆみがあっても、簡単には薬を使えない。
妊娠すると湿疹が出ることもあるらしいが、何軒かの病院で診てもらっても、「こんなにひどい湿疹は見たことがない」と驚かれるばかり。結局、原因はわからなかった。
毎朝晩2時間かけて亜鉛華軟膏を塗り、包帯を巻く。
湿疹が出ていなかったのは、顔と足先だけ。それ以外の部分は、すべて包帯でぐるぐる巻きにした。まさにミイラ状態だった。
それでも仕事は休まず、テキスト作りを続けていた。
そして、ついに恐れていた顔にも湿疹が出始めた。
その日、私はほかの講師にこう伝えた。
「明日、陣痛があるかもしれないから、あとはお願いね」
すると翌日、本当に陣痛が始まり、入院することになった。
湿疹が出始めてからの約1か月間、痛くて、かゆくて、眠れない日々が続いていた。睡眠時間は毎日3〜4時間ほど。出産という大仕事に耐えられる体力は、ほとんど残っていなかった。