鹿児島大学での前期講義が終了しました!
鹿児島大学で非常勤講師を務めて、ちょうど20年。
今年も前期の講義が無事に終了しました!
振り返れば、いろいろな思い出があります。
東京に住んでいた初年度は、当時2歳と6歳だった子供たちを連れて鹿児島へ。
教授や学生たちがバーベキューをしてくれ、子供たちも可愛がってもらいました。
また、ある年は、出産まであと3週間という大きなお腹で講義をしたことも!
こうして振り返ると、本当にいろいろなことがありました。
そして何より、毎年出会う学生たちがとても可愛いのです。
講義を通して成長していく姿を見ることが、私にとって大きな喜びになっています。
これまで、学生たちからは、こんな嬉しい感想をもらってきました。
「余計なプライドがなくなって、殻が破けた」
「自分を支える財産になった」
発音を学ぶことが、単に英語のスキルを身につけるだけではなく、自分自身を変えるきっかけにもなっている。
そう感じられることが、本当に嬉しいです。
今回の講義の目標は「自分を褒める自己肯定ワーク」!
今回、私が大切にしたかったのは、英語を通して自分を認め、褒めること。
完璧ではない自分を受け入れる。
他人と比べるのではなく、自分自身の成長を認める。
そして、少しずつ「自分が好き!」と思えるようになること。
そんな自己肯定感を育む時間にしたいと考えました。
私が発音指導で大切にしていることがあります。
それは、「ネイティブの発音になること」を目標にしないということ。
もちろん、英語らしい発音を学ぶことは大切です。
でも、誰かと比べて「まだまだできていない」と落ち込む必要はありません。
大切なのは、以前の自分と比べること。
自分自身の「音」がどう変化したのかを感じることです。
「あれ? 前より英語らしくなっている!」
「こんなふうに発音できるようになったんだ!」
自分の変化に気づくことが、やがて自信につながっていきます。
そこで今回は、講義の最初に撮影した動画と、講義終了時に撮影した動画を比較してもらい、自分自身の成長を感じてもらいました。
学生たちが自分で気づいた「成長」
ここからは、学生たちが書いてくれた感想の一部をご紹介します!
① 英語の強弱やリンキングが変わった!
最初は一つひとつの単語を強く発音していて、強弱の変化もなく、ネイティブらしさからは遠くかけ離れていた。
しかし、今日撮った動画では、リンキングや止める音、強弱などのメリハリがついていたように感じる。また、表情も状況に合わせて変えられるようになった。
自分の変化を、しっかりと感じ取ってくれていますね!
発音の変化だけでなく、表情の変化にも気づいているところが素晴らしいです。
② なぜそのように発音するのかがわかった!
最初の動画では、一つひとつの単語がかなり区切られていた。
授業を通して単語と単語の関係を学び、つなげて発音するところや、ほぼ発音しないところなどを意識して読めるようになった。
無意識のうちにやっていたことや、なぜそのように発音するのかも知ることができたため、強調するところも意識できるようになった。
表情については、まだ読むことに意識が向きすぎているので、伸びしろがあると感じている。
ただ発音を真似するだけではなく、「なぜそう発音するのか」を理解する。
その理解が、自分で考えて発音できる力につながっていきます。
そして、自分のできているところだけでなく、これからの課題にも気づいている。
成長を認めながら、さらに前へ進もうとしている姿勢が素敵です!
③ 発音への恥ずかしさが減った!
発音については、特に省略がきれいにできるようになったと思う。
tやkなどの発音を省略することで、より滑らかに文を読めるようになった。強勢も最初に比べてつくようになり、メリハリのある読み方になった。
表情については、口の動きがより豊かになったと感じた。
授業で発音練習を重ねるうちに、口をよく動かして発音することへの恥ずかしさも軽減した気がする。
まだ未熟な発音もあるため、これからも意識していきたい。
発音の技術が身についただけではなく、英語を話すことへの恥ずかしさまで減ってきた!
これは、とても大きな変化です。
最初は恥ずかしかったことも、繰り返し練習するうちに少しずつ自然にできるようになる。
英語を学ぶことを通して、自分の殻を破る経験にもなっているのですね。
④ 英文にメリハリがつくようになった!
英文を読むとき、今までは長い文ほど単調で、のっぺりとしてしまっていた。
しかし、今回の講義を通して、強勢によって波打つような強弱が少しつくようになったと感じる。
また、重要な単語ほど伸ばし、そうでない単語ほどさらっと読むという意識も持つようになった。
英語は、一つひとつの単語を同じように読むわけではありません。
大切なところを際立たせ、流れるように読んでいく。
その違いを、自分の感覚としてつかみ始めているのが伝わってきます。
⑤ 英語を話す表情まで変わった!
表情がとても柔らかくなり、相づちやジェスチャーも加わって、友達と会話しているような感じが出るようになったと思う。
発音も、まだ耳が慣れていないので聞き取りにくく感じる箇所がある。しかし、これは本来の英語の発音や読み方に近づいた証拠だと思う。
声のトーンも自然になったが、まだ強勢や核強勢は難しく、意識している感じがある。これから、より滑らかに発音できるようになりたい。
発音だけではなく、表情や相づち、ジェスチャーまで変化していることに気づいてくれました。
英語は、単に正しい音を出せばよいというものではありません。
相手に何かを伝えようとする気持ちや、その場に合った表情も大切です。
英語を読むことから、英語でコミュニケーションすることへ。
そんな変化が生まれているように感じます。
⑥ 最初の動画と比べて、自分でも驚いた!
最初に撮った動画と今日の動画を比べると、変わっていて驚いた。
発音や口の形、リンキングについて学び、それらを意識して練習した。
最初の動画では、正しく発音しようとすることに精一杯で、表情にも余裕がなく、少し緊張しているように見えた。
しかし、授業を通して発音の仕方や口の動かし方、単語同士をつなげるリンキングを学び、強勢の箇所を意識しながら練習したことで、以前より自然に英語を話せるようになったと感じた。
表情も自然になり、ただ間違えないように話すだけではなく、英語を話すことを少し楽しみながら取り組めたと思う。
今回の変化から、発音の技術を学ぶだけでなく、繰り返し練習して慣れることも、自信や自然な表情につながることに気づいた。
この感想を読んで、私もとても嬉しくなりました。
「間違えないように話す」ことだけに必死だった状態から、「英語を話すことを楽しむ」状態へ。
技術の向上だけではなく、気持ちまで変化していることが伝わってきます。
そして、自分自身で最初の動画と今の動画を比較し、その変化に驚いている。
まさに、今回の講義で目指していたことです!
他人と比べなくていい。昨日の自分より成長していればいい。
学生たちの感想を読んで、改めて感じたことがあります。
それは、自分の成長に自分で気づくことが、自信につながるということ。
誰かと比べて、自分はまだまだだと思う。
もっと上手な人を見て、自分にはできないと感じる。
そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
でも、最初の自分と今の自分を比べてみたらどうでしょう?
以前はできなかったことが、少しできるようになっている。
苦手だったことに、抵抗がなくなっている。
自分では気づかなかった変化が、動画を見比べることで見えてくる。
その小さな成長を、自分自身で認めてあげることが大切なのだと思います。
完璧でなくていい。
まだできないことがあってもいい。
できるようになったことを見つけて、自分を褒めてあげよう!
英語の発音を学ぶことが、自分を認め、自分を好きになるきっかけになったら、こんなに嬉しいことはありません。
鹿児島大学での20年。
たくさんの学生たちと出会い、私自身も多くのことを学ばせてもらっています。
今年の学生たちも、自分の変化をしっかりと感じ取ってくれました。
みんな、本当にありがとう!
後期も、学生たちが自分の可能性に気づき、自信を持てるような講義をしていきたいと思います。
そして、これからも英語を通して、一人でも多くの人が自分を好きになれますように!