25年前、21歳 アメリカの大学の授業にも少し余裕が出来始めちょっと自信がついてきた頃、通訳の夢が諦めきれず(高望み!今思うと恐ろしいです)、
大学に通いながら、通訳養成学校にも通いはじめたのでした。☺️
通訳学校では、いつまでたっても一番下のクラス。
でも、事務の人がよくしてくれて、居心地がよかったため、楽しく勉強を続けていました。
ところが、ある日 スピーチをしたとき「あなたの英語はすごいカタカナ英語。何を言っているかわかりません。」と講師から一言、大ショック!
今思えば、この一言が私の人生を大きく変えたのです。
あなたの英語は何言っているかわからない!
という一言は衝撃でした。
話す時は、英語は結構 声に出て 文章作れてるって自信あった、だからこそ早口になってたんだと思うけど。
私はその時気が付いたのです。
今までしゃべっていた英語は、日本語の音で早口で捲くし立てていただけなのだと。
自分ではそれなりの英語を喋っていたのつもりだったけれど、早く喋っていればそれなりに自分が話せてるって 自己満足だったんだって
そして私は、ロスにいるのに、日本の本屋を探して、発音の本を買いあさるように。
しかし、発音の本、言ってることはわかる気がするけど、自分の音はちっとも変わらない
ネイティブからも習ってみるが、「はい、真似して」と簡単に言われる。
音痴な私は、「真似が簡単にできればこんな苦労してないわよ」と何度思ったことでしょう。
何度やっても 無理!
日本で、英会話スクールにいっていた頃は、発音なんて注意されたこともなかった。
会話だってそれなりにできていた。
たどたどしく喋っていた隣りの人より、次から次と言葉を並べ話している私の方が、上だと思っていた。それなのに・・・。
私は、間違っていたのです。
日本にいるネイティブスピーカーは、日本人のカタカナ発音に慣れているだけ。
仕事だからちゃんと聞いてくれていただけ。
早口で喋っているだけのカタカナ英語よりも、ゆっくりでも正確な発音で話しているほうが、聞きやすく理解されやすいのだ。
ああ、「アメリカに住めばネイティブのような英語になれる」というのは、甘かった!
以前からロスに発音矯正学校があるのは知っていたが、それまでは「発音にお金かけるなんてばかばかしい」、「生活していればそのうち上手になる」と思いこんでまるで興味がありませんでした。
けれど、本やネイティブ講師に頼ってもちっとも上達しない私。
仕方なく、半信半疑ハミングバード発音矯正学校の門を叩いたのです。
初めての見学。
ここで私は大感激したのを覚えています。
発音の勉強とは思えない。
皆な歌っているみたい。ビデオからはネイティブの音楽に乗った軽快な発音。
ネイティブ講師が、ビデオにあわせて”ONE MORE TIME”と声をかける。
生徒はビデオの流れにそって発音練習。
発音は難しいものというイメージがあったけれど、このビデオにあわせて発声していけば上手くなれるのかもしれない・
と期待に胸がふくらみました。
これが私のハミングバードとの出会いです。
ロサンゼルスの「ハミングバード教授法」とは
簡単に言えば、8つの口と舌の位置を覚え、英語の下に表示される口の絵を真似て発声する、というものです。
ビデオ教材のネイティブスピーカーが発声を聞きながら、口の絵を見て練習する。この学習方法がアメリカでは認められ、特許を取得している
(特許取得は1994年。ちょうど私がハミングバードで発音講師をしていたころだ。)
「特許」なんて世界中に通用されるものと思いきや、これは「アメリカ内」で有効なものとのこと。
ここ代々木にて開校後に日本でも申請してみたが、悲しいことに相手にもされなかったのです。
日本の特許は「形」あるものの発明でなければならないのだ。
アメリカはアメリカ、日本は日本。まったく関係ないということ。まったく変な世の中ですね。
25年前 発音矯正スクールに生徒として 通った時。
もともとおしゃべりで口が柔らかかったのが幸いしてか、8つの口の形はなんともきれいに作れるようになった。
よしこれでネイティブ発音だ!と確信、が甘かった。私の英語は「英語っぽい発音」とは程遠い。
レッスンは楽しかった、がこのクラスでもやっぱり落ちこぼれ。
そんな私と対照的に、同じクラスの女性がたったの3ヶ月しか習っていないのに、すごくきれいな英語の音になった。
そして彼女はいつの間にか、ネイティブ講師のアシスタントに。そしてまたまたいつの間にか初心者(最初の4時間)を先生として担当して教えているではないか。
私は悩みました。「どうして?同じ教材を使って習っているのに、この差は何?」私の口の形は、見事にモデルと同じ形。
なのに、音はまだまだ日本語らしさがかなり残る単調な英語。何度練習しても英語らしくはならない。
いくら教材を聞いても、やっぱりイントネーションは平らのまま。
「私は耳が悪く、真似が人の倍下手なのだ」と再び深く落ち込んでいったのです。
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今 ハミングでは この時の私の経験から
ネイティブのような発音!
を求めてるわけではないです。もっと大切なものがあるんです。