やがて、レッスンを36時間ほど受けたころ、すっかり諦めモードな私。
「そろそろ辞めようかな、やっぱり私には英語の発音なんて無理だったんだ・・」と思っていた時、社長様から呼び出し。
「ここで先生をやってみないか?」のお言葉。
当時は口の形を教えるなどの基本のレッスンのみ日本人が教え、音を出すレッスンになるとネイティブ講師が担当していたのだ。
口の形だけを教えるとはいえ、私のこの下手な発音で!?友達に話すと案の上笑われた。「
そんな発音で教えるなんておしまいだね。」の一言。
「やっぱりそうだよね・・・」と思いつつ、発音講師への新たな夢に胸がときめいていた。
#この図々しさ、今も直ってないなー
そんなある日、同じ時期に声をかけられた元生徒の一人がレッスンを担当していたのを見学。
「これなら私もできる!」と直感。
その内容は、レッスンの流れがすでに入ったビデオを流し、横で講師はちゃちゃちゃ、とスティックでリズムをとる。
だいたいワンパターン。
「私の方がもっといいレッスンできるかも・・・!」と、またしても無謀なチャレンジ心がムクムク。
確かに、コンプレックスの塊である発音を教えるなんて、恐れ多い。
でも、「やりたい!やってみたい!やれるはず!」。
ここまでくると図太いとしか言いようのない私は、こうして大学在学中にハミングバードの講師になったのである。
・・・といっても発音技術自体は劣っていたので、いつまでたっても正式な講師にはなれない日々。
そんな私に、なぜ声をかけたのか社長様・・・。
後々理由を聞いてみたら、レッスンを受けている私の姿を、窓越しに見て「きれいな口の形だ!」と、私のカタカナ発音を聞く前に声をかけてしまったというのだ。
社長様には、講師になってからも私の発音があまりにもすごかったため、ずいぶん頭を悩ませてしまったようだ。
「時間の問題で首だな。」とも思っていたそうだ。
同じ日本人講師が素晴らしい発音でレッスンを行っている傍ら、私は・・・・相変わらずカタカナ英語。センスないな。。。
やがて、レッスンを36時間ほど受けたころ、すっかり諦めモードな私。