自宅でもあらゆる手段で飲ませてみた。やった!飲んだと喜んだのは束の間、飲んではすべて吐くのくり返し。
ありったけの哺乳瓶を買ったり、あらゆるミルク味に挑戦したり、いろいろ工夫したが、やっぱり吐いた。
次第に、哺乳瓶を見たとたん、顔を真っ赤にして、体を海老そりにして泣いて怒るようになった。
生後3ヶ月、やっぱり異常だということで再度入院となった。
MRIにはいったり、遺伝子調べたり、あらゆる検査を行った。
3ヶ月の小さな赤ちゃんの体にぺたぺた貼り付けて検査された。
哺乳瓶を見ただけで、こんなに激しく拒否する赤ちゃんは見たことがないと、先生や看護婦さんは驚いていた。
出ないおっぱいならば、いつまでもくわえているのにミルクは飲めない娘。
悲しくなるような数多くの検査の結果、結局異常は見つからず。
なぜ飲まないのか?なぜこんなに吐くのか?原因はわかりませんとのこと。
いくつかの病院で見てもらったが回答は同じだった。最後の手段としてあまり出ない母乳をなんとかするしかないと思い、私が通院してマッサージしてもらう日々が始まった。
女性の生徒さんにお願いして、小さな香奈を片手にレッスンに入り、授乳しながらレッスンする日もあった。ただただ、「頑張って大きくなって。」と願う毎日だった。