ガミガミ言われているときの、こどもの気持ちは? 本当は「母の言うことをたまには聞こうかな、言われる前に食事でも作ってあげようかな、手伝おうかな」という気持ちはありました。すごくたまに何もいわれず皿洗いしていると、「まあ 珍しい」と言われたことがあります。
そう言われることが何だか恥ずかしくて、それ以来、やっぱり手伝いはしませんでした。
今思うと、「手伝ってくれてありがとう」と言葉を聞くことに慣れていなかったので、たまにそんなこと言われると、自分じゃない気がして恥ずかしくて、やっぱりガミガミ言われるほうが自分だ
居心地がいいんだと妙に納得していました。
今思うと、ガミガミ言い続けていた母親の気持ちもわかります。
動かない娘をみて将来を心配したのでしょう。
でも、ガミガミ言い続けることがよかったのか悪かったのかはわかりません。
現にガミガミ言われ続けてる姉である私の姿をみて育った3つ違いの妹は、母から一度も怒られず、何でも手伝う、反抗期もない、ほんとによい子でした。
近所からも「いまどき、こんないい娘さんはいないよ」とほめられていました。
いつもいつもほめられている妹をみて、私は子供ながらに、
「親のいうことを何でも聞く子がよい子とは限んない、反抗期がないなんて絶対おかしい、自分の気持ちを言い表せないんだ!だから私みたいに反抗して気持ちを表現しているほうがいいに決まってる!」と自分に言い聞かせて開き直っていました。