そんないい加減な私のことを、両親と「クマ」さんが認めてくれたことが2つだけあった。
「布オムツ」と「夜中の育児」だ。
手作りの布オムツをオムツ卒業の時期まで使った。
職場には山ほど布オムツをおき、夜は重たくなった布オムツと娘を抱え帰宅。
1日多いときは30枚以上あった布オムツ。
夜中に2回の洗濯(私たち用と、オムツ用)。
そのお陰かどうか、オムツ卒業はかなり早かった。
母親からは「あんたみたいないい加減なのが、布オムツ使うと思わなかったわ。」と言われた。
そしてもう1つの夜中の育児。
ミルクを飲まずいつもお腹をすかせ、真っ赤な顔をして泣く娘。
早めの離乳食を試みると、今までのミルク事件が嘘のように食べた。
これでぐっすり寝てくれるか?と思ったのが大間違い。
5,6ヶ月からひどいアトピー性皮膚炎に悩まされた。
顔も身体もは赤くなって血が滲んだ。
「ひどい湿疹」の写真例でよく見るような状態だ。
痒くて痒くて、さらに眠れない毎日が続いた。
結局、1歳6ヶ月までの間で、朝までぐっすり眠ったのはたった3日。
あとは「ああ、また朝になった。」という日が続いた。
夜中は特に寝ない。目をつぶったと思い、布団におくと目覚めて泣く。
抱っこをしたまま仮眠をしてみたり、お腹の上においたまま横になって休んでみたり。
痒がるので、一晩中さすったり。何度も洋服を着替えさせたり。そんな夜が1歳6ヶ月まで続いたのだった。
私は、そんな娘にひたすら朝まで付き合った。
イライラしたり、ヒステリックすることもなく、娘に付き合い朝はいつものように出勤した。
この2つが唯一認めてくれたことだった。
同じ年頃の子供をもつお母さんからは「2ヶ月目からぐっすり眠りだしたわよ。」「ちっとも手かからなかったわよ。」という声を聞いたが、ちっとも気になることもなく、マイペースに娘に接した。
私はノー天気なのだろう。