カリフォルニア州立大学に編入し、キャンパスライフをエンジョイと思っていたのはつかの間。
大学生活は、とにかく卒業できるように、単位が取れるように死に物狂いだった。
専攻がスピーチコミュニケーションだけあって、スピーチのクラスだ、ディベートのクラスだと緊張の連続。
どうして周りの人は、そんなに堂々と発言できるのだろう、なぜそんなに早口なのだろう?どうしてそんなに考えが次から次へとでてくるのだろう?と呆気にとられ、ついていくので精一杯。
そんな大学生活でも慣れてくると楽しかった。
私にとってわけわからない政治学の試験勉強をするより、コミュニケーション学を学び、スピーチの緊張感を味わう方がずっと楽しかった。
スピーチコミュニケーションなどという分野に身をおきながら、つたない英語しか話せない日本人が珍しかったのか、先生達はすぐ私の顔を覚えてくれ、またすごくかわいがってくれた(ラッキーだった)。
隣の純アメリカ人が、立派にスピーチや討論しているのに、私の方が点数が良かった時もあった。
きっと先生は、たどたどしい英語でも頑張っているからと大目に見てくれたのだろう。
そんなこんなで、なんとか単位を取得でき、卒業するにいたった。
選択ミス?と言われたスピーチコミュニケーション学は、新鮮でとても楽しかった。
大変な大学生活だったけど、今思い返すといい経験をしたと思う。
個人的にはスピーチコミュニケーション、お奨めです。