34.怒涛の会社設立

父が協力するといってくれてから、行動が早かった。
その日のうちに九州にいる母に電話をかけ、「会社設立の手続きをしておくように」の一言。
私には、事業計画と収支計画を出すように一言。「!?」今まで、英語の勉強しかしていなかった私、経営の言葉は何ひとつ耳にしたことがなかった。

絶句する私に、「本でも買って自分で勉強しろ!」の一言。
父の性格からして、ひとつずつご丁寧に教えてくれるわけがない。

小さいときから、両親から勉強しなさい、と一度も言われたことはなかった。

これがきっと初めてだっただろう。

父の寮からの帰り、その足で本屋に立ち寄り、それっぽい本を何冊か買ってみた。

未知への世界へ足を踏み入れ、わからないことばかり。でももう後戻りはできない。

26歳、休むこともなく、毎日走りつづけた。

SNSでもご購読できます。