193. グループの中で自分の発音力に過信

グループレッスンのメリットは、上手な人をみると競争心がもてるということもありますが、デメリットはその小さなグループの中だけで評価してしまい、自分の発音力、英語力を過信してしまい、伸びる力も伸びないということです。もう25年も前になりますが、ロサンゼルスのハミングバードで発音講師をしていた頃はグループレッスンでした。

毎週木曜日、夜のクラス いつも同じ3人の生徒さんが受講していました。とても明るく皆を笑わせることが好きな40代の男性Hさん、熱心な20代女性Oさん、ちょっとおとなしめな30代後半男性Fさんが、だいたい同じクラスで発音練習していました。

 スタート時点での発音レベルは、3人とも大差はありませんでしたが、3回、4回と回を重ねると当然レベルにばらつきが生じてきました。

そのクラスはいつも笑わしてくれるHさんがいたので、他の2人は楽しくレッスンを受けれていたようです。

30回ぐらいレッスンを受け終わったある日、Eさんという女性の生徒さんが1度だけそのグループレッスンに加わりました。

Eさんはスタート時点で、2回ほどみんなと一緒にグループレッスンを受講しましたが、すぐにプライベートレッスンに切り替えていました。

 Eさんの発音を聞いたOさんはとてもショックを受けていました。そして、Oさんからこんなことを言われました。

「今ままでグループレッスンでは、ほとんど注意されていなかったし、他の生徒さんの発音を聞くと、自分はかなりできている、とうぬぼれていました。

でも今日同じときに始めたEさんの上達した発音を聞いて、しょげました。」と落ち込んでいました。

グループレッスンでは、一人の生徒さんの弱いところにだけフォーカスして、その音がでるように頑張ってというレッスンはできません。

どうしても通りいっぺんな流れになってしまいます。

人数が多ければ多いほど、100%正しい音だからOKですね、というのでなく50%ぐらい近づければ、OKとコメントをだし、その時間のカリキュラムを終わらせるということになってしまいます。

もうちょっとその生徒さんだけにアドバイスができて、練習できればすぐに上手になりそうなのに・・という苛立ちをいつも感じていました。

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